みなさんは、碁石茶というお茶をご存知でしょうか?
日本には珍しい、醗酵茶でして、健康にさまざまな効能が知られているお茶でございます。
四国山地の山深い渓谷の町<大豊町>だけで、今では5件の農家がこの碁石茶つくりに励んでいるだけでございます。
このたび、ディープシーショップ店主の岡本が生産者の栄枝 豊さんを訪ねて参りましたのでそのレポートをご覧下さいませ。
高知県長岡郡大豊町川戸中屋60 かなり山道を登ります。でも栄枝さんが迎えに出てくれていました。
栄枝さんの自宅から真下に茶畑が広がっていました。 冬時期でしたので、お茶は枯れもありましたが、収穫時期6月後半には近在の茶畑のあちこちで
収穫されて、栄枝さんの自宅で加工されます。

大きく摘んで、茎も一緒に釜で炊きます。
お茶の種類は、山茶といいます。
碁石茶には乳酸菌が多く含まれていて、中国茶の黒茶の23倍とのことです。
碁石茶の生産施設

この大釜で茶を煮出します。 釜の下にはまきをくべるかまどが掘られていました。
まきがたくさん積んでありました。この大釜で茶葉を煮出して、次に寝かしの工程です。

筵(むしろ) の上に一面に広げてお茶を乾燥させます。 干し場
シーズンになると、早朝5時ごろから、終日炊き込みと干しの工程で、数日間この作業が続くそうです。
カビ付けして、筵をかけてさらに1週間程度寝かせます。
お茶を漬ける

漬け込みようの大だる、上から重石をおいて醗酵の工程です。 ここで、碁石条に切り分けて、乾燥に入ります。

自宅の半分は碁石茶の生産のときに使う納屋です。 戦前から、生産しているとのことで古い!
今夏のように雨が多いと生産の量に影響するとのことでした。少なかったようです。乾燥にまた3日以上かかりパリッとした四角い碁石茶になります。
干しあがった碁石茶

急須にこのお茶一片くらいがちょうど良い濃さに出ます。 乾燥を維持するためにアルミのパッケージでほぼ1ヶ月分です。(100g)
日本民俗学会会員 井上賢一さんが碁石茶の研究を行った際の記録が詳しく載っています。⇒薩摩半島民俗文化博物館
「茶粥という食べ方は志々島で実際に作っていただいた碁石茶の茶粥についてお話します。材料は米1合・水1〜1.5升・豆・芋など季節の野菜・固まり茶(5cm角ガーゼ製茶袋,自家製)です。まず羽がまに水を入れ,固まり茶を入れた茶袋を煮出します。茶が出たら,材料を入れ15分ほど煮ると出来上がり。煮すぎは良くないとのことでした。」日本民俗学会会員 井
上 賢 一氏調査
リンク
瀬戸内の塩と碁石茶を交換する様子。(大豊町のパンフレット)
瀬戸内方面で消費されて、地元では飲用されていなかったようです。栄枝さんによると糖尿病に薬効があるとのことで、最近需要は増えているという
手ごたえを掴んでおられるようでした。生産者がなんと5件ですから、碁石茶がある事がもっとも大事なことです。
店主のすんでいる高知ぼ日曜市なんかに出かけましても、碁石茶だけは一切置いていません。
このたび、栄枝さんはエスケイサービスという会社名で本格的に需要に応えて生産していく手はずで、来春からは通信販売も開始する予定とのこと
でした。
今回、特別に無理を言って、10ケース碁石茶を頂きました。約1ケース30日分ございます。
店主の場合は、1週間で整腸作用がよく自覚できて、そのご1週間でダイエット効果を感じました。
いまでは、碁石茶のすっぱさがもうくせになっていまして、毎食にこのお茶を飲んでいます。
昔の人も瀬戸内の塩分の多い井戸水の地域でたくさん利用されていたとのことですから、現在の塩分過多の食事にもこの碁石茶はいいと思います。