北海道深層水取水施設訪問のご報告:ディープシーショップ店主:岡本
平成16年8月吉日
北海道の深層水商品を仕入れに、このたび岡本が出張してまいりましたので、北海道の海洋深層水の原状についてご報告を申し上げます。
まず、岩内町(小樽市の西方50k)に岩内深層水取水施設を訪ねました。役場の清本さまに伺いましたが、昨年から試験取水中でして、地元岩内町を中心に33〜35アイテムの商品が生まれているようです。ちょうど、民間の2社の深層水担当者さまと面談させていただきました。まず、一社は、原水利用の保冷剤メーカーの玉井化成の佐藤さま、もう一社は、化粧水OEM生産のワイエムテクノスの山田さまです。
左が佐藤さま右が木地リード専務北方さま 岩内深層水の取水施設
岩内町の深層水取水施設は岩内漁港内にあります。すでに洋上畜養の施設が完成しており拝見致しました。清本課長様によると冬に海が荒れるので魚類の畜養は難しい問題があるとのことでした。取水施設からの深層水の流出口に昆布がびっしりと生えて、深層水の滋養成分が昆布の生育を助けている様子が良く
わかりました。(写真)
ワイエムテクノスさんのOEM化粧水は10ダース単位からのOEMを受付していただけるとのことでしたので、ディープシーオリジナル化粧水が120本から生産可能になってくるわけでございまして、販売力があれば、非常に心強いメーカーさんのサポート力だなあと感じました。
商品開拓については、ウニの深層水加工品やホッケのひらき等、水産加工品が多くて、このあとウニの深層水加工品の吉崎水産さんにお邪魔して、ウニの加工現場を拝見させていただきました。
岩内深層水の畜養場 深層水排水口に生える昆布
岩内町をあとにして、熊石町まで約2時間30分かけて午後遅くに訪問して参りました。
当日は、小雨模様でして、渡島半島の山越えが霧雨のため難渋致しましたが、新装になった熊石海洋深層水の取水施設で刀禰建設の社長様にお話を伺うことができました。
刀禰社長は、建設会社の社長様なのですが、海洋深層水の可能性にいち早く注目されて、建設業がおろそかになるくらい深層水商品の開発に取り組んでおられるのでした。拝見しましたが、塩の平釜式の製塩施設を建設会社内に併設して、塩の生産をしておられるのでした。(写真)刀禰社長様は、k,kissという熊石深層水の販路拡大をになう販売会社を立ち上げられておるとのことで、他にも<樺の穴茸>の深層水ド リンクや万葉の詩塩の洗顔用クリームなどを弊社にご紹介くださいました。
熊石深層水取水施設 平釜製塩の様子
刀禰社長様の製塩施設を後にして、弘徳丸水産さんに、熊石町役場の福原様にご案内いただいてお邪魔致しました。弘徳丸水産の佐藤様に美味しいイカの一夜干しをごちそうになりました。この一夜干しが秘伝の方法で船上で深層水を利用して漬け込むそうで<漁火干し>として特許を取得しているとの話でございました。たしかに、甘くてこしが強くて新鮮な感じが強く肉厚の美味しいイカでございました。イカの沖漬けも巨大で、優に30p以上のサイズですし、ホッケも大きいです。ホッケは50p近くあるいずれもこの<漁火干し>で加工された逸品でした。イカの沖漬けには、コロが入ったまま沖漬けにされており新鮮なイカならではのものでした。
(以上で一部終了)
今回の取材記の中心は羅臼海洋深層水でございます。流氷の流れ着く知床の海に深層水を取水する施設が試験取水の段階ですが、稼動しております。まず、羅臼町知円別の漁港の簡易取水施設を訪ねました。役場の渡邉さまがご丁寧にご説明くださいました。ウニの稚魚を育てるのに深層水を利用して実験的に育苗をしているとのことでした。(写真)
知円別のウニ育苗施設 羅臼町水産課の渡邉様に聞きました
この施設を後にしてらうす海洋深層水有限会社の湊屋さまのボトリング工場にお邪魔致しました。なんでも平成12年創業で(偶然弊社と同じでした)法務局に登記に行ったら『ここ15年以上羅臼での開業は一軒も無かったんです。』と地域の期待の星だったそうです。でも保健所に申請しても生産設備の認可が下りなくて、厚生省まで出向いて許可を申請したり、起業の苦労を随分あじわったそうです。しかし、今では自社商品が7品目、供給先の業者さんが50社以上になったとの事でした。こちらの深層水の特徴は流氷に1月〜4月まで閉ざされる海になるので、流氷に乗ってやってくるミネラル成分の豊富な海水のために栄養成分が豊富だとのお話でございました。製法のうえでも非常に変わった加工方法を持っていらっしゃるのが、株式会社環境管理センターの化粧水の商品群でございました。
それは、氷結生産工程とも言えるもので、逆浸透膜を通過させずに原水の分子構造を保存したままで清浄な深層水を取り出すというベンチャー的な発想の賜物でした。(下記写真)
環境管理センターの氷結施設 お話を聞いた環境管理センターの山下さま
環境管理センター社の製品は、LaUsという化粧水でして65mlで1,260円で発売されておりました。100%羅臼海洋深層水で生産されております。
羅臼町内の道の駅<羅臼深層館>では、地元の深層水利用の魚加工業社さんが2社店舗を出しておられました。お話をうかがいました。舟木水産さんと丸大阿部商店さんの2店が出店されていましたが、羅臼名産のホッケ、たらこ、塩ウニ、カニ等は深層水仕込みで出来上がったものが多く、お客様にも好評でよく売れているとの事でした。夏休みにはいったばかりで沢山の観光客が深層水商品を買い求めているので
した。(下記写真)
丸大阿部商店の社長さんと店主 羅臼岳、白く見えるのは残雪
今回の北海道出張は、深層水取水地の最近事例ということもあり、どのような商品群があるのか大体予想をつけて商品開拓に取り組んでまいりました。やはり地場産品の魚貝類の深層水加工商品が多くて、目的としておりましたウニ、イクラ、カニ、鮭などの高額商品はフルに取扱いができそうな状態であります。
今回も沢山の方々のご協力で円滑に取材をこなすことができました。特に3取水地の地元役場の方々の深層水産業に対する想いの深さはどこの地域にも負けないだけの意欲を感じるものでございました。深層水を産業化して地元の産業振興に、福祉向上に努めて折られる姿勢がよくわかりました。よそからの申し出にも本当に親身にご対応いただいて感謝の念に耐えません。ここで改めて御礼申し上げまして、今回の取材記の方は終了させていただきたいと思います。帰りの車から見た国後島や羅臼岳は雄大そのものでございました。知床を世界遺産にというお話もむべなるかなとゆう想いでございました。