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朝刊ヘッドライン・ニュース
2003年05月30日


深層水検査会社「水銀検出誤り」 ミス認め陳謝

 室戸市の海洋深層水を使った一部製品の製造過程で水銀を検出したとされる騒動で、販売元の大和リゾート(大阪市)が検査を依頼したファルコライフサイエンス(京都市)は29日、「作業手順の順守に誤りがあったとしか考えられない」と検査ミスを認め、大和側に陳謝した。報告を受けた橋本大二郎県知事は「問題がなかったことが明らかになって安心している」というコメントを発表。「検査の信ぴょう性が低い」と、深層水の安全性を強調してきた本県の主張が認められ、“ぬれぎぬ”が晴れた。

 大和は製品の自主回収を22日に発表後、県の指示を受け、ファルコに「水銀を検出したとする検体は残っているか」「行政検査で製品に問題がないとされたが、おかしいのではないか」などとする質問状を出していた。

 質問に対しファルコ側は29日、大和を訪れて、判明した分の回答を提出。「検査データに誤りがあったのか」という大和側の問いに「検査員による人的ミスがあったようだ」と口頭で答え、陳謝したという。

 大和は30日に内容を文書にして再提出するよう要求するとともに、県商工労働部に電話連絡。騒動対応の中心となっていた起塚昌明部長は、安どの表情を浮かべながらも「検査にどのような不備があったかなど、詳しい内容はまだ分からない。事実を確認して方針を決めたい」としている。

 大和は「ファルコがミスを認めたのは賢明な判断。誠意を持った回答と思う。まだ不明な点もあり、30日の回答文書を見て対応を考えたい。出荷停止の損害については法的手段も視野に入れている」とコメント。「室戸の深層水にほれて手掛けた事業なので、水に落ち度がないことが証明されたのがうれしい」とも話した。

 一方、ファルコは「現在、対応を協議しているので、コメントできない」としている。しかし、中には「何も聞いていないが、本当だったら検査会社として大変な事態。会社の存続が危ぶまれる」と深刻な声で話す社員もいた。

 【写真】京都市の民間検査会社が検査の誤りを認めたことを受けて知事コメントを発表する起塚昌明県商工労働部長=中央(県庁)

 ほっとしている

 橋本大二郎知事の話 検査結果は極めて信ぴょう性が薄いと思っていたが、検査会社が(ミスを)認め、ほっとしている。深層水に何の問題もなかったことを、消費者や取引先の皆さんに早く伝えたい。(検査会社には)なぜ起きたのか、それに対しどう対応していくか、きちんと確認したい。今後は今回のような事態にどう対処していくか、危機管理体制を構築したい。

 全国に伝えて

 浅川良住・高知海洋深層水企業クラブ会長の話 検査会社が検査ミスを認めるのは大変なことだと思う。そういう面では紳士的な態度を示してくれた。「水銀検出」が全くの誤りだったことを全国にきちんと報道していただき、われわれとしては一息つきたい。

 正式通知ない

 室戸市海洋深層水推進課の話 県から電話で一報を受けたが、地元の深層水関連企業や市にも、大和リゾートから正式文書での通知がない。確証が取れない以上、市としては現時点では何とも言えない。

 
2003年05月30日の朝刊ヘッドライン
深層水検査会社「水銀検出誤り」 ミス認め陳謝
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